刃物メーカー 貝印 「やさしい切りかた辞典」

刃物メーカー 貝印さんの特設サイト「やさしい切りかた辞典」がとても素敵だったのでご紹介です。

フードロス問題への取り組みの一環として作られたサイトで、無駄のない野菜の切り方を動画とともに紹介しているのですが、そのビジュアルとサイトの動きが素敵過ぎて…
色々調べてみました。

宣伝会議、ブレーンの記事によると、電通のチームの自主提案により発足した企画だそう。

『SDGs』の観点から、フードロス問題に向き合った時、「切り方」という切り口に多くの方が気付いていないことがわかり、
刃物メーカーである貝印からメッセージを伝えられないかとプロジェクトを進行し、8ヶ月で完成。

…8ヶ月でこのクオリティでまとめるとは流石の大手、チーム力、¥といった印象ですが、
圧倒的な企業力を見ると、個人では難しいこともチームでなら!というポジティブな考えも生まれてきますね。

話戻ってアートディレクションのポイントはこの2つだそう。
✔︎“切る表現”で世界観を一貫させること
✔︎野菜がテーマではないこと、刃物の会社であるシャープさを意識して、三角形のタイルを並べる表現

うんうん、
伝えたいことと表現方法がぴったりですね。

フードロスというちょっとお固めなテーマですが、
興味が沸かせる、説教臭くならない、見ているだけで楽しいビジュアルというのが本当に素敵だと思いますし、それこそがデザインの醍醐味だと思います。

ビジュアルデザインももちろん素晴らしいでのすが、
問題の発掘、解決の提案、伝え方、見せ方…などなど、クリエイティブを作り出すところにもプロ仕事を感じました。

出典:
やさしい切りかた辞典 https://www.kai-group.com/products/special/hocho/yasashii/
宣伝会議 アドタイ https://www.advertimes.com/20220906/article394937/
ブレーン https://mag.sendenkaigi.com/brain/202211/up-to-works/025038.php

魚料理屋『舟善』さんの素敵なロゴ

江ノ島で見かけた魚料理屋『舟善』さんの素敵なロゴ。

車で行くことが多かったので気づかなかったのですが、湘南モノレール江ノ島駅の目の前にあり、先日初めて電車で行った際に気づきました。

「ふなぜん」で構成された魚のシルエットが何とも愛らしい。

日本には江戸時代の“文字絵”という文化があります。
文字が浮世絵の中に隠された「隠し文字」として描かれているのが特徴で、江戸時代の寺子屋等で子供たちに文字を教える手習の教材として、活用されていたそう。

そんな文字絵のような面白味を感じるロゴ。
和食料理屋さんということもあり、お店の印象ともぴったりですね。

よく見るとのれんの海老やサザエも「ふなぜん」で作られています。
全部文字の形が綺麗に活かされているし、
素敵なデザインでした。

ちなみに参照の3枚の隠し文字は
✔︎あをものうり(青物売り)
✔︎せとものうり(瀬戸物売り)
✔︎まんぢう屋(饅頭屋)
です。

出典:http://www.moji-e.me/mukasi.html
https://www.library.metro.tokyo.lg.jp/portals/0/edo/tokyo_library/modal/index.html?d=5447#